天平十八年、夏。都からひとりの青年貴族が、越中国——今の富山県に赴任した。 大伴家持、二十代。のちに『万葉集』をまとめ上…
安田善次郎、浅野総一郎、高峰譲吉——東京で道を拓いた越中人と、その傍らで「陰徳」を生きた妻たち。県人会の夜に始まる、故郷と先人をめぐる物語。